キラキラの先に見えてくるもの(3月パセージプラスフォローアップ)

3月8日、パセージ・プラス修了し、翌週3月15日にリーダーの岡山さん、徳永さんも参加して下さる嬉しいフォローアップがありました。 私は、一昨日のエピソードについて、「どうしようかな、みなさんに考えてもらうにはちょっとなぁ」と、モヤモヤしていました。 

エピソードは、娘(小2)が遊びに出かける時に、迎えに来てくれた友達をイライラした口調で非難していて、帰宅後に私が「あの言い方はひどい」と指摘したら、娘が「そうだよね、Aちゃんとはいい友達でいたいし嫌われたくないから、今日のことを謝るね」と言った、というものでした。 私がパセージでいけないとされる行動をしていて、娘が私の期待通りの行動をして私の気分を良くしてくれたことはわかるけど、それ以上考えようとすると、なんだかモヤモヤして逃げたくなるのです。 

フォローアップの終わり際、15分程残して話題が途切れ、やっぱりこのままではいけない、ということだ、と、皆の前でエピソードを読みました。 みなさん、 「それって『子どもの行動に関係する親の課題』の内の『子どもへの期待』だから、共同の課題にしてはいけないって、パセージに書いてあるよね」 その通り!親の課題を子どもが肩代わり。

なんてクリアな事例でしょう!どうして私はモヤモヤって思ってたの?! その時、見えました。心の声が。 

「だって娘は幼くて、友達にあんな風にイライラをぶつけたら友達に嫌われるってことを知らないのよ。私がいろいろ言ってあげたりやってあげたりしなくちゃダメなのよ」 まさかの「子育ての目標」に逆行する心の声。甘やかすのは勇気くじき。それにパセージ・プラスの講座で、よい人間関係の4つの特徴「相互尊敬」「相互信頼」「協力」「目標の一致」を学んだばかりなのに、娘を信頼できていない! 

「娘が私の期待通りに行動してくれるときだけ、キラキラなイメージよね」 つまり、私の期待に反する行動は全て「あり得ないわ」って、ええっ!あまりにも競合的。 

そして極め付け。 「せっかくパセージとパセージ・プラスですてきな子育ての方法を学んだのに、それに反する私は見たくない。蓋しちゃおう♪見ない見えないわからない」 だからモヤモヤするだけで、わからなかったんだ! 

パセージ・プラスで、自己嫌悪の目的は「自分を免罪して責任を逃れること」と学びました。だから、「えーん、こんなにひどいことやっているなんて、もう、私なんてダメだわ。母親失格ね」と甘えられません。 私の、この競合的で自分勝手で無責任なところを、娘に対して(他の人に対しても)使わないように努力しなくては。 

そして改めてテキストを見ると、その方法がちゃんと書いてあります。 「競合的な仮想的目標が動きそうになったときに気がついて、協力的な仮想的目標に置き換えて行動してみる」こと。これがすぐにできたら苦労はない… こんな私に、フォローアップのみなさんは、「そのことで娘が何を学んだかを聞いてみる」ことを勧めて下さいました。娘が私の期待と反する行動を選んだ時に、とても良いことを学ぶ、ということが度重なれば、私もきっと、余計な心配をすることなく、「娘は私の期待と違う行動をしているけれど、素敵なことを学ぶだろう」と思えるでしょう。 


それにしても、自分の都合の悪いことは見えなくなる、というのは最悪です。今回は本当に、パセージやパセージ・プラスで学んだ後のフォローアップと、一緒に学ぶ仲間のありがたさを痛感しました。モヤモヤをクリアにしてくれた、仲間からのひとことひとことに勇気づけられました。 

パセージ学ぶ前、いつも「母さんは私の話を聞いてくれない」とイライラしていた娘。娘の寝息を肩に感じながら、「母さんがパセージを学ぶのを応援してくれてありがとう。母さん、今日もすごいことに気づいたよ。気づいただけ、だけど、でも、やっぱり、今日は昨日よりも子育ち応援上手な母さんだよね。」とテレパシーを送りました。

 毎日がお稽古。 いつか、娘が私とは違う価値観で物事を考えても、それを認めて心から応援できるようになりたいです。 


(byなべ)

くすのきの会

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