その行動の目的はなんだろう?(5月フォローアップ&輪読会)
いつものようにエピソード分析の後に、「子どもの協力をかちとる」という書籍の輪読会をしました。
そこでの学びは「目的論」です。授業中に大きな声をあげる少女の事例から、彼女は何をしたかったのか、そして彼女は楽しそうではない、私たちは何ができるか考えようというものです。
彼女は楽しそうではない…と考えるところが私は気に入りました。
さて、それを日々の支援場面に当てはめて考えてみます。
先日、男性の利用者さんが、私に告白してくれたことがあります。衝撃的な告白です。
「髙橋さん、便器でおしり洗っちゃった。○○さん(担当職員)怒る?」
私の場合は負の注目をするというよりも、笑いで注目してしまうという欠点があります。でもどんな注目でも、その行動に注目をするとその行動は強化されてしまいます。
そこで冷静に冷静に、聞きました。
「おしり汚れちゃった?」
彼は小さくうなずきました。
彼の場合、何がしたかったのかなぁ…という質問ではなかなか答えていただけません。そこで思いあたることを目的にして聞いてみました。
もしかしたら、汚してしまったという段階で何か罪の意識を持っていたのかもしれません。その中で今回の行動は、彼にしてみたらベストな選択だったのだと思います。
思い返すと、私も同じようなことを考えたことがあったような気がします。
目的論、彼の目的を確認してから、彼に必要な支援を考えます。
写真は、パセージフォローアップの後のアドラー流ランチです。
今日は吉祥寺天ぷらわかやまさんにて。
(by りょうじゅ)
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